お知らせ
2025.02.05

廃棄リスクが高い素材を活用し新たな価値を生み出すものづくり 稲とアガベの関連会社 株式会社SANABURIが酒粕から抽出したアルコールを使用した蒸留酒づくりの拠点「早苗饗(さなぶり)蒸留所」を開業

秋田県男鹿市でクラフトサケ醸造所を軸にまちづくりを行っている「稲とアガベ株式会社」の関連会社である、株式会社SANABURI(秋田県男鹿市、代表:齋藤翔太)は、酒造りの副産物である酒粕からアルコールを抽出して新たな価値を生み出す蒸留所「早苗饗(さなぶり)蒸留所」を開業します。開業を記念した実験酒第1弾商品として、和歌山県有田川町のかんじゃ山椒園の山椒を使用したスピリッツ「SANABURI SPIRITS 山椒 prototype01」の予約販売を数量限定で、2月5日(木)10:00より開始いたします。

撮影:伊藤靖史(Creative Peg Works)

「早苗饗(さなぶり)蒸留所」開業の背景

「早苗饗(さなぶり)蒸留所」の開業背景には、酒を作る過程で出る酒粕や残留するアルコールなど、これまで廃棄リスクが高かった素材を活用し、新たな価値を生み出したいという「SANABURI構想」があります。この構想は、稲とアガベが創業当初から大切にしてきた理念です。2022年4月には、廃棄リスクの高い食材を宝物に変える食品加工場「SANABURI FACTORY」をオープンし、動物性不使用の代替マヨネーズ「発酵マヨ」などを販売してまいりました。 (SANABURI FACTORYリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000097044.html)

「SANABURI構想」とは、酒粕やそれに含まれるアルコールをはじめとする廃棄リスクの高い食材に新たな価値を生み出すことを目指すもので、今回開業する「早苗饗(さなぶり)蒸留所」でもその理念を実現します。クラフトサケの醸造過程で生じる酒粕や、「発酵マヨ」を作る際に酒粕から取り除くアルコールを無駄にせず、蒸留酒として新しい価値を生み出すことを目指しています。クラフトサケに留まらず、蒸留酒の可能性も広げていきたいと考え、早苗饗(さなぶり)蒸留所では、スピリッツやジン、リキュールなどを「JAPANESE CRAFT SPIRITS SANABURI」として製造してまいります。

今回、蒸留所開業を記念して実験酒の第1弾として「SANABURI SPIRITS 山椒 prototype01」を数量限定で予約販売を開始します。発送は2025年5月を予定しています。さらに、3月には実験酒第2弾、4月には第3弾商品の発表を予定しています。

<予約サイト>

⚪︎個人のお客様用 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfVGzy_HnL0-8QvIJRUJrmyUZ-QK9qxzOKUsOu2Z9mV8LdMRw/viewform?usp=dialog ⚪︎酒販店様用 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf6JDQfgECINgcfEI1sm42hClaxQwtU4Dq7L_bBXehGoyA91Q/viewform?usp=dialog

<実験酒第一弾商品「SANABURI SPIRITS 山椒 prototype01」概要>

実験酒第一弾商品のスピリッツの原料には、日常の食事シーンで一緒に楽しんでもらいたいとの想いから、柑橘を思わせる爽やかな香りと和山椒特有の青々しい香りが特徴のかんじゃ山椒園の山椒を選びました。かんじゃ山椒園は共同発起人である井上豪希・井上桃子との縁で繋がった山椒園です。

共同発起人 井上豪希 コメント

「ぶどう山椒」の発祥とされる紀州有田川。その山間部にあって、古くからぶどう山椒の栽培を行っているかんじゃ山椒園は、最高品質のぶどう山椒の生産者として、世界的にも有名です。僕は、実際に会いに行って、2泊ぐらいご一緒させてもらいましたが、いち山椒園の枠を超えて、山椒栽培からはじまり、山椒の加工、近隣の山野で採取されるボタニカルやワイルドスパイスの加工販売を通じて、地域の農業こそが、自然の中で調和した先端の暮らしに繋がるという考えで、持続可能な農業のあり方を模索されていて、経営者としても、生産者としてもリスペクトしています。 かんじゃ山椒園HP:https://sansyou-en.shop-pro.jp/

株式会社SANABURI 代表取締役 / 稲とアガベ株式会社 取締役 齋藤翔太 コメント

稲とアガベ醸造所が稼働して3年少々、創業期から構想していた蒸留所設立がこんなにも早く実現するとは、率直に感動しております。様々な経緯があり私が会社の代表になりましたが、法人設立当初はこのタイミングでここまで形になるとは思ってもいませんでした。3年前にまだ日本政策金融公庫に勤めていた当時は、想像もつかなかったことです(借金の連帯保証までしたことも含めて 笑)。まずはここまで多大なるご協力をいただいた、地元男鹿市の皆さま、金融機関の皆さまをはじめとしたお世話になった皆さまに心より感謝申し上げます。株式会社SANABURIは、稲とアガベの経営に携わってきた岡住・齋藤に加えて、創業期からパートナーとして関わってきてくれたメンバー約10名で設立した会社です。各分野のプロフェッショナルの力を借りながらこの秋田県男鹿市に新たな産業を生んでいけることに非常にワクワクしております。今回リリースした山椒スピリッツ、抜群に美味しく料理にも合うので、ぜひ皆さまに焼酎のようにソーダ割りでぐびぐび飲んでいただきたいです! 今後の商品の発表もどうぞお楽しみに!!

株式会社SANABURI 取締役 /稲とアガベ 代表取締役 岡住修兵 コメント

この度、最高の仲間達と共に、酒粕の価値を最大化するスピリッツメーカーを立ち上げました。稲とアガベCFOの齋藤が代表を務めます。(僕の与信はもう限界を越えたので、齋藤が人生かけてリスクを負ってくれました。)もちろん中途半端なものを作るつもりは毛頭ありません。日本中、世界中の人が求めるような、日本を代表するブランドを立ち上げるんだという気概で、真剣勝負をしていきます。清酒業界では、昨今酒粕があまり価値にならなくなってきています。かつてはその多くがいろんな場面で活用されていた酒粕ですが、酒粕の引取り業社が廃業してしまい困っている、そんな話を毎年のように聞いています。この粕を価値に転換することで日本酒の未来をより良いものにするのも我々の使命です。また我々クラフトサケの酒粕はさまざまな原料を使用しているため、ただの酒粕ではありません。原料によって風味がさまざまです。今後生み出されるさまざまなクラフトサケの酒粕から蒸留される未知の液体を存分に楽しんでいただけるよう心を尽くします。稼働して早速むちゃくちゃ美味しいスピリッツやジンができてきております!みなさまの元へ届けられる日がむちゃくちゃ楽しみです!